保育中に出会った子供たちの素敵な姿や、楽しいエピソードをお伝えしていきます!
平成28年5月~平成29年3月
ねえねえ、聞いておねえちゃん!
平成28年4月 ぞう赤組(3歳児クラス)
ときわぎ国領保育園は、0~2歳児クラスまで年齢別保育を行い、ひとクラス10名で生活し、3・4・5歳になると異年齢保育になり、ひとクラス33名(ぞう組)で生活しています。この4月からぞう組に進級した、3歳児さんのエピソードです。
お散歩のときは、いつも決まった5歳児さんと手をつないでペアで歩きます。すると、緊張して話ができなかったり、保育者にしか声をかけられなかったり、他年齢のクラスの子に自分から関わっていくのが難しい様子でした。
保育者はお散歩時、基本的に先頭と列の一番後ろについています。
ある日、歩きながら前日のことを先頭にいる保育者に向かって、大きな声をだし一生懸命話すY君がいました。距離が少し離れている上に、他の子とも話をしていたため、なかなかしっかり話を聞いてあげられる状態ではありませんでした。そこで、Y君にペアのお姉さんのMちゃんに話をしてみてはどうか提案しました。
さっそくY君は「ねえねえMちゃん、昨日ね…」と話し始め、Mちゃんは「うん、うん、そうなんだ!」とY君の話を聞いてくれました。それからは散歩中に二人で話す姿が増えていき、散歩先の公園でもお互いの名前を呼ぶ姿が見られるようになってきています。
他年齢クラスの子と関わりづらそうにしていた他の子たちも、保育者が少しきっかけを作ることで、一緒に遊べたりと子ども同士の関わりが徐々に増えてきています。
乳児の時期は大人と一緒に関わりたい、遊びたい気持ちが大きいですが、幼児クラスになってくると、だんだんと友達と関わりたい気持ちが芽生えてきますね。異年齢保育のときわぎは、お兄さん・お姉さんと同じクラスになるので、子ども同士で関わりが生まれやすい環境なのです。
どの保育園でも年齢が上がるにつれて、クラスの人数に対して担当する保育者の人数は減ってきます。大人との環境から、子ども同士の環境へ変わっていきます。子どもたち同士で楽しく過ごす方法、助け合う方法を学んで行ってほしいと思います。
記事:佐藤
ぞう組は、異年齢で関わって遊べるよう保育者たちはきっかけ作りをしたり、声を掛けたりなど工夫しています。今回の保育日記のエピソードも小さなきっかけから会話が始まり次第に“一緒に遊びたい!”という気持ちが生まれ友達同士の仲が深まっていきました。時間をかけて一人一人の絆を深めていきたいと思います。
たんぽぽ
平成28年4月 うさぎ組(2歳児クラス)
ときわぎ国領保育園は、たくさんの自然に囲まれた場所にあります。野川の両岸は桜や菜の花を子ども達と一緒に見て春の訪れを感じています。
4月中旬、公園に散歩に行くと、たくさんのたんぽぽが咲いていました。
子ども達は『たんぽぽ きれいだね』『きいろいね』と興味津々に観察したり、タンポポの花を摘んで花束を作ったりとそれぞれ楽しみながら春の自然と触れ合っていました。
1週間後、再び同じ公園に行くと『ここに きいろの たんぽぽあったよね』とMちゃん。見ると、たんぽぽが花から綿毛に変わっていました。
「そうだね。よく気が付いたね。たんぽぽのお花が綿毛になっているね」と保育者が答えると、
『わたげになったね!』と嬉しそう!すると周りにいた友達が『ここも』『あそこも』と綿毛を指さし、たんぽぽの変化に気が付き始めました。
たんぽぽの綿毛は大人気で、綿毛を見つけては
フゥ~ッと大きく息を吹きかけ、たんぽぽの種が飛んでいくのを楽しんでいます。
綿毛を探す中で『これは まだ おはなだね』という子もいて、
「じゃあ次に来るときは綿毛になっているかな?」と声をかけると、
『なってるよ!』と次の散歩を楽しみにしています。
2歳児といえども、散歩先で遊んだ記憶や発見した喜び、保育者とのやり取りをよく覚えています。自然の変化にも敏感で、大人が言葉かけをする前に、子どもたちから発見や気づきがたくさんあり、驚くこともあります。どんな自然の変化があるか楽しみにして散歩に出かけていきます!
記事:原田
自然の触れ合いは子どもにとって、多くの気づきや学びをさせてくれるのもです。普段通っている道からでも季節の変化を感じられる草花や昆虫が多く見られますよね。「この前までは葉っぱだけだったのに、お花が咲いたねー!」と子どもと会話のきっかけになったり喜びを共感できたりもします。小さな自然に目を向けながら、一緒に会話をしたり喜んだりすると楽しいひと時になりますね★
6月号は、1歳クラスと4歳クラスの高齢者との触れ合いです
おじいちゃん・おばあちゃんとの触れ合い
平成28年5月 ぞう緑組(4歳児クラス)
ときわぎ国領保育園の子どもたちは、日ごろから施設内にある特別養護老人ホームやデイサービスに遊びに行き、高齢者の方々と触れ合っています。
ぞう緑組(4歳児クラス)も制作活動で作った作品をおじいちゃん、おばあちゃんに見せに行くなどして、日ごろから高齢者の方々と触れ合う機会を大切にしています★
とは言っても、高齢者の方々と触れ合うのは、なんだか照れくさい様子の子ども達。なので「おじいちゃん、おばあちゃんと握手してきたら?」などと保育者が声をかけてかかわりを持てるようにしています。
今年度入園したRちゃんも、入園当初の4月は特別養護老人ホーム、デイサービスに遊びに行っても、保育者の後ろに隠れるようにし離れられない様子で、慣れない場所に戸惑いを感じているようでした。何度か交流をしたときのこと。保育者と一緒に歩いていたRちゃん、おばあちゃんに引き留められ、話始めると保育者がそばを離れても気にならない様子でした。
それからは、保育者のもとから離れて高齢者の方と顔を見合わせながら握手して微笑む姿が、見られるようになってきました。
「何歳?」と聞かれると「4さいだよー」と恥ずかしそうに答えてもいます。恥ずかしがり屋なRちゃんがこんなにも打ち解けていることに驚きを感じた瞬間でした。高齢者の方々の優しい柔らかい雰囲気が子どもたちを和ませているようです。
子どもが笑顔を見せると高齢者の方々も自然と笑顔になっています♪
「かわいいね~おばあちゃんにも、このくらいのひ孫がいるんだよ」ととても嬉しそうに話しているのです。このようなお互いの笑顔を見ると本当に心が温まります。お互いにとってとても良い効果を生み出しています。
先日は午前中に作ったびっくり箱を持っていくと「わぁ~びっくりした!」ととても驚いてくださいました!子どもたちは作品を作ると、見てもらって、ほめてもらいたい気持ちがありますよね。おじいちゃん、おばあちゃんは、いつもとても上手だとほめてくれます。「見せに行く?」と保育者が聞くと、何人か立候補があり、最近は、みんなで作ったお花の壁紙、上手に作れたブロックの作品など持っていきました。
高齢者との関わりが少なくなっている現代の子どもたちですが、高齢者施設を併設している、ときわぎ国領保育園ならではの特色を大切に、今後も触れ合いをたくさん持っていきたいと思います。
記事:林
幼児クラスが日ごろからどのように高齢者の方と関わっているのかがわかる、微笑ましいエピソードです。会話のコミュニケーションができる幼児クラスになると、相手を思いやる優しい言葉かけがあったり、わらべ歌を高齢者の方に聞かせてあげて、高齢者の方もそのわらべ歌を知っていれば一緒に歌ってくれるということもしています。これからの高齢者との交流の中で優しい気持ちが育って行ってくれれば嬉しいと思います。
おじいちゃん、おばあちゃんに会いたい!
平成28年5月16日 りす組(1歳児クラス)
ときわぎ国領保育園の子どもたちは、日ごろから施設内にある特別養護老人ホームやデイサービスに遊びに行き、高齢者の方々と触れ合っています。
りす組(1歳児クラス)の子ども達は、お散歩の帰りなどに、散歩先で摘んだお花を持って行ったり、季節の行事などで作ったこいのぼりなどを持ってデイサービスへ立ち寄ります。小さい子なので時間にして10分程度の交流ですが、おじいちゃんやおばあちゃんに声をかけてもらったり、掌と掌を合わせて「タッチ」をしたり、バイバイ!と手を振って挨拶などをしています。
ある日、散歩から保育園へ帰る道、高齢者施設の玄関前を通過しようとした時、突然S君が立ち止りました。
「どうしたの?」と保育者が聞くと
『おじいちゃん、おばあちゃん(の所へ)いく!』と言い出したのです。
その日は残念ながら時間の都合で、交流に行くことはできなかったので、Sくんと「明日は行こうね」と約束し、翌日の散歩の帰りにデイサービスへ交流に行きました。
おじいちゃん、おばあちゃんの元へ行くと、Sくんはニコニコしながら「ありさん、いたよ!」などとお散歩で見たことなどをお話し、楽しそうに交流ができました。
昨年までは交流に行くと、人見知りをしたり緊張した様子で泣いていたSくんでしたが、最近は握手をしにいったりと、おじいちゃん、おばあちゃんとの触れ合いを楽しんでいます。日常的に交流することで、お年寄りと自然な触れ合いができるようになるのですね。これからも日々の交流を大切にして行きたいと思いました。
記事:榎本
子ども達が、デイサービス・特別養護老人ホームに少しの時間ですが顔を出すと、おじいちゃん、おばあちゃんは「いらっしゃい」「来てくれてありがとう」などの優しい言葉と満面の笑みで迎えてくれます。優しいおじいちゃん、おばあちゃんの顔を見ると子ども達も自然と笑みが溢れます。これからも子ども達と高齢者の方々が自然にかかわり楽しい時間を共有していきたいと思います。
ぞう青組、ひよこ組の日ごろの遊びのエピソードです。
3つ目の記事はときわぎ広場についてです。
カプラ 流行中‼
平成28年7月 ぞう青組(5歳児クラス)
最近、5歳児クラスを中心にカプラで遊ぶ子が増えてきました。カプラとは、ワンサイズの板で、重ねて積み上げたり、建物や動物など創造したりして遊ぶことができる積み木です。
クラスの活動として、カプラで作品を作る時間を設けると、次々と積み上げ椅子に乗って積み上げるほどの高さになることもあります!
3・4歳児クラスの子もお兄ちゃんお姉ちゃんが使っている様子を見て、見よう見真似をする子も増え、様々な作品を作り上げています。
「こういう風に並べると倒れにくいよ」と年下の子にアドバイスし、異年齢で関わる姿も見られます。
5歳児の作品
3・4歳児の作品
また、ドミノもうまく組み合わせて、オリジナルの作品を作り出す子もいます。大人が思いつかないような使い方をする子もいて、子ども達の想像力に感心してしまいます。
年齢によっても並べ方が変わり、年中・年長になると少しずつ難しい作品も作れるようになります。カプラを積み上げる真剣な表情には大人もつい心の中で「頑張れ!あと少し!」と応援してしまいます。子ども達が遊びの中で集中して取り組むことや、作品を完成させた時の喜びを経験することを大切にしています。
記事:根岸
子ども達が遊んでいる様子を見守っていると、よく考えて作品を作り上げているのが分かります。時折、手を止めては友達同士どうすれば良いかアイディアを出し合っています。保育者に「手伝って」や「できないから作って」ということなく、子ども達だけで何十分も集中している姿は、すごいと思います。そして出来た時の達成感は自信や満足感といった経験につながります。私たち保育者は子どもたちの真剣な取り組みを、見守ることで子どもたちの考える力を伸ばして行きたいと思っています。次はどんなオリジナルの作品ができるのか毎日楽しみにしています★
しゃぼん玉
平成28年7月 ひよこ組(0歳児クラス)
0歳クラスの子ども達が、クラスの前のお庭で遊んでいたときのことです。
保育者がしゃぼん玉を飛ばすと、しゃぼん玉を目で追う子や、飛んで行ったしゃぼん玉を追いかける子、じーっと見つめる子と、それぞれに楽しんでいました。
Nちゃんもそんな一人でしたが、目の前に飛んできたシャボン玉をつかもうと一生懸命‼
そしてつかんでは、口の中に入れようとしますが、消えてなくなってしまうので、自分の手を見つめて驚いたような顔をしていました。
これからも、いろいろな体験を通して、驚きや発見をしながら大きく成長していってくれるとよいですね。
記事:松本
Nちゃんにとって初めて見るしゃぼん玉は、ふわふわ浮いて触りたいけど触れない不思議なものだったんでしょうね。
新しい経験をした時の子どもたちの反応は新鮮で、ときにクスッと笑ってしまうこともあります。また、繰り返し経験をしていくうちに、前とは違った表情や反応を見せてくれ、子どもの反応に大人も気づきがあります。いろいろ経験を通して感性も成長していってくれるとうれしいです。
ときわぎ広場
平成28年7月7日 うさぎ~ぞう組(2~5歳児クラス)
ときわぎ国領保育園では、月に1回程度「ときわぎ広場」を開いています。
施設内のホールを利用して、夕方のお迎えの後おうちの方と一緒に工作をしたり、からだを動かす遊びをしたりしながら、親子で楽しめる場として、そして保護者同士、保護者と職員の交流の場にもなってほしいとの思いもあります。
さて、7月行ったのは、キッズヨガでした。ときわぎ広場としては、初めて講師の先生を呼んでの開催です。
みんなになじみのある絵本「はらぺこあおむし」を見て、登場する卵、さなぎ、蝶などをイメージしながらヨガのポーズを取ります。ヨガで重要とされる深呼吸も、手の中にお花があることをイメージさせて、お花の香りをかぐ動作で、深呼吸を誘導していました。
今回の参加はみな、お母さんとの参加でしたが、親子でするスキンシップ遊びもたくさん取り込まれていました。
ヨガを通すことで、いつもとは違う方法で、お母さんとスキンシップした子どもたちは、どの子も嬉しそうで、楽しそうでした。
いつもと違う雰囲気に興奮してはしゃぐ子もいましたが、気に入ったポーズがあれば、お母さんのもとに戻ってポーズを取るなど、自由な雰囲気でした。
ヨガと聞くと、経験のない私は、体が柔らかくないと…バランスが取れないと…と敷居が高いと感じていましたが、子ども達の楽しそうなヨガを見て、とてもヨガを身近に感じました!
参加されたお母さんからは、
「瞑想の時間もありリフレッシュできた」
「子どもと一緒に体験できるイベントがなかなかないから良かった」
など、たくさんの言葉が聞かれました。
これからもいろいろな企画で楽しめるときわぎ広場を考えて行きます!
記事:望月
今回参加してくださった皆さんは、キッズヨガが初体験の方ばかりでした。子どもたちの中にはヨガを「知ってる~!」という子もいれば「何それ?これから何するの?」と不思議そうな子も。
ヨガは「呼吸が大切」という前置きがありましたが、百聞は一見にしかず!とにかく見て一緒にやってみよう!とさっそく講師の先生を真似てポーズを取っていました。さずが、子どもたちは体が柔らかく、朝飯前の様子でした。
お母さん達はシェイプアップ効果のあるポーズに、特に気合が入っているようでした(笑)
30分間の短い時間でしたが、その間みっちりと親子で触れ合える機会は日常ではなかなかないかもしれません。いつもとは一味違う「ときわぎ広場」で子ども達の本当に嬉しそうな表情や親子で楽しんでいる姿が見られ、とても喜ばしく思いました。
延長保育の様子、2つめ3つ目の記事は、夏らしい遊びの記事です
おんぶ
平成28年7月28日 (全クラス)
ときわぎ国領保育園は朝7:00に開所します。おうちの方に付き添われ登園し、9:30にはみんなそろいます。朝のおやつや、今の時期は水遊びやプールなどをして楽しく過ごします。
夕方16:00ころになるとお迎えの方が見え始めます。18:00以降は延長保育となり、子どもはだいぶ少なくなります。いつもとは違う部屋に移り、いろいろなクラスの子と一緒に遊びます。お迎えの方が来ると、一人また一人おうちの方と一緒に帰っていき、夜20:00に閉所となります。
だんだんと子どもが減って行き、最後の一人になる子がいます。今回は、そんな時間、保育者と子どもが一対一になった時のエピソードです。
この日の最後の一人は、おままごとが好きな3歳児クラスのAちゃんでした。
人形用のおんぶ紐を持ち出し床に広げたAちゃん。そのおんぶ紐の上に、コロンと寝ころがりました。これは、自分がおんぶされたいのかな?と見て取れたので「Aちゃんが赤ちゃんの頃にいたお部屋に、大きなおんぶ紐があるから、持ってこようか?」と声をかけると、コクンとうなづきました。
ベビー用のおんぶ紐を持ってきて「おんぶする?」と聞くと『おりる~って言ったらおろしてくれる?』と確認してから、おんぶされました。鏡の前まで来て、おんぶされている自分の姿を見ると、にっこり☺笑顔をしたAちゃん。
そのあとは『おりる~』と言っておんぶから降りると、そのおんぶ紐で人形を自分がおんぶして遊んでいました。
遅い時間帯は、いつもいる担任と違う保育者と関われたり、普段より濃い関わりができたりします。
私は今は担任ではないですが、Aちゃんが0歳の頃の担任でした。こんな時は、Aちゃんの成長に喜びを覚え、また普段ではなかなかできない甘えを受け取ることができます。また、Aちゃんとの延長保育が楽しみです。
記事:宮地
お友達が帰っていき、子どもの人数が少なくなっていくと、時々心細そうにしたり、普段より甘えん坊になったりする子がいます。私たち保育者は、保護者がお迎えに来るまで、その子にとって安心できる存在でいられるように一緒に遊びを楽しんだり、ときには甘えを受け止めたりして関わっています。
遅い時間帯では、0歳児クラスから5歳児クラスまですべてのクラスが合同になり、異年齢での保育になります。年上の子が自分が以前してもらったように、年下の子に優しく接してあげる姿などが見られ、成長を感じる時間でもあります。
雨の日の探検!
平成28年7月22日 ぞう緑・青組(4~5歳児クラス)
7月22日、しとしと雨が降っていた梅雨の日でした。
ぞう緑、青組に「探検に行こうか!」と誘うと、
『どこに?』『どうやって??』と口々に言う子どもたち。
「これを使うんだよ!レインコート‼」と、
新しい、黄色のレインコートを見せると、みんなの目がウキウキ、ワクワクしてるのが伝わってきました!
保育園の黄色のレインコート★自分のレインコートを持ってきている子もいましたが、みんなおそろいのレインコートでお出かけ♪保育園の隣にある公園にお邪魔しました。
木の葉についた雫を見たり、生き物を探したり、公園につくとそれぞれが観察し始めました。いつも行く公園なのですが、いつもと違う景色に見えたのでしょうか★
大きな水たまり発見っ!
じゃぶじゃぶ~と入ると、長靴の中まで水が入ってしまった子も…
靴の底で絵を描いて、線路~
おんぶバッタを見つけました!
濡れることを嫌がる様子もなく、水たまりにじゃぶじゃぶ…
ある子は、水にぬれた地面に後ろ向きで靴の痕を残して、線路に見立てて遊んでいました。
繰り返し人気だったのが、公園の木の下に子どもが入り、大人が木を揺らして落ちてくる雫にあたる遊びです。ボタンッボタンッとレインコートにあたる音を楽しみました。
いつもと違うお散歩を楽しみました!また、雨の日があったら出かけて新しい発見をしたいと思います!
記事:根岸
この日、雨の散歩から帰ってきた子どもたちは、目をキラキラさせながら『レインコート着てね、長靴はいて公園に行ってきたんだよ!雨はね…水たまりがね…』と見たこと感じたことを話してくれました。散歩の時間はいつもの半分ほどだったのですが、とても楽しい散歩だったのが伝わってきました。
大人にとっては、ちょっとしたことに感じることも、子どもには大発見!なのですね。また、見つける力、考える力がとてもある事をあらためて感じました。これからも様々な経験をし成長していくのが楽しみですね。
水遊び
平成28年8月 うさぎ組(2歳児クラス)
梅雨が明けて、夏本番となりました。うさぎ組の子どもたちはプールや水遊びが大好きです!特に熱中して遊ぶのは、色水遊びです。水を張った大きなたらいに、ペットボトルを沈ませて水を汲みます。そこに好きな色の小さく切ったクレープ紙を入れて振ると、色鮮やかな水が出来上がります。クレープ紙とは、ラッピングなどによくつかわれる紙ですが、水に色が溶け出しやすいので、色水遊びによく使います。保育園では、ピンクや青・黄・赤・緑などの色が用意してあります。
1歳児の頃は、保育者が一つの色のクレープ紙を入れてあげ、色が出るのを楽しみましたが、1年たった今年の夏は、自分が選んだ複数の色を合わせて色水を作っています。
ウーロン茶作りました!
ペットボトルに、カップをかぶせて提供するなんて、大人の行動をよく見ていますよね!
赤と黄色を混ぜたら…
→オレンジジュースになりました。
子どもたちは、自分で色を選びます。
「青と黄色」「青と赤」など指名します。保育者が何色になるかな?と声をかけると、色の変化を楽しめています。
色水ができると、ジュース屋さんが始まりました。
「メロンジュースはいかがですか?」
「ぶどうジュースはいかがですか?」
お客さん役になる子もいて「くださーい」とやり取りを楽しんでいました。
いろんな色のクレープ紙を混ぜて、茶色の水ができた子が
「ウーロン茶みたい…」とポツリ
本当にその通りだ!と私も思いました!
子どもたちは、ジュースを作るだけではなく、作ったジュースを友達にふるまうといったやり取りをしています。分け合うことができるなんて素敵ですね。
時には、女の子たちが集まってカフェでお茶会をしているようなシチュエーションを作っていることがあり、その大人と同じようなしぐさにドキッとすることもありました。
クレープ紙を合わせすぎて、きれいな色でなくなることもありますが、それも一つの経験として大切にしています♪
記事:片岡
うさぎ組の子どもたちは、実際のものを遊びの中で再現するのがとても上手です。日常で経験したことを子どもたちは覚えていて、保育者や友達にその思い出を言葉で教えてくれることもありますが、言葉で伝えるのが難しい時には「こうやってやったよね」「こうゆうのたべたよね」等、子どもたちなりの手法で伝えてくれます。その細やかな再現方法は、私たち大人を感心させることも多くあります。色水遊びの中で、様々な色を発見したり変化に気づいて身近なものに見立てたり、そこからまた発想がどんどん広がったり…子どもの創造力ってとても素敵だなと毎日の保育の中で感じています。私たち保育者は、子どもが自分で感じた事を大人や友達と共有し、共有した喜びや楽しさを大切にした関わりを心がけています。
9月号は、1歳児クラスの子ども同士の触れ合いについてと、3歳児クラスの敬老の日のかかわりについてです
きれいにしようね!
8月19日 りす組(1歳児クラス)
りす組は今年、夏風邪が流行ってしまいました。流行の期間中、子どもたちは咳や鼻汁がよく出ていました。鼻汁が出ていると保育者に『でたよ』『ふいて』という子もいれば、
保育者に「鼻水が出ているよ。ふきふきしたら?」と言葉掛けをされ、自分でティッシュを手に取り、鼻汁を拭き取ろうとする子もいます。
Hちゃんの鼻汁が垂れていた時のことです。保育者がティッシュを取りに行こうと思った時、R君が保育者よりも先にティッシュを持ってきてくれました。持ってきたティッシュを保育者に手渡ししてくれるのかな?と思って見ていると…
R君は『きれい、きれいよ』と言いながら、Hちゃんの鼻汁を拭き取ってくれました。
Hちゃんは、普段は鼻汁を拭き取られることが苦手で顔を背けてしまうのですが、この時はR君を受け入れている様子でした★
この場面で、一番に感じたことはR君の優しさです。拭いてくれるとは思わなかったので驚きました。次に『きれい、きれいよ』とちゃんと言葉をかけながら拭いてくれた姿に感心しました。言葉の意味、動作を理解していたからです。忙しいとつい黙って拭き取ってしまいがちですが、丁寧に伝えることでR君のように動作と言葉の意味を連動させるようになるのだと思います。大人の子どもへの関わり方によって、子どもは大きく変化します。子どもに丁寧にかかわる事は、人との関わり方の手本になるのだなと感じました。
記事:杉木
まだまだ小さいと感じる乳児クラスの子どもたちですが、日々周囲の大人の様子やお友達の姿を見て、たくさんのことを吸収し、身に付けていることが多いです。今回のR君の行動も普段からいろいろなことを見て学び、身に付いた行動であり、思いやりであったのでしょうね。
今回鼻水を拭いてもらったHちゃんは、このような経験を通して今度はお友達の鼻汁が出ていた時に、今回自分がしてもらったことをお友達にしてあげようと思うのではないでしょうか。
敬老の日ってなぁに?
8月下旬 ぞう赤組(3歳児クラス)
ときわぎ国領は保育園、特別養護老人ホーム、高齢者デイサービスセンターなどが一緒になった複合施設です。
ときわぎ国領では敬老の日のお祝いに「敬老の集い」を行います。保育園からは、子どもたちの手形や絵で作った部屋の装飾、歌、お花などをプレゼントしてお祝いに参加します。
ぞう組(3~5歳)では、自分のおじいちゃん、おばあちゃんに絵を描いて郵便で送っています。
9月も近くなったある日、敬老の日についての紙芝居を読みました。敬老の日の由来がわかる話で、ストーリーは、主人公の家族がおじいちゃん、おばあちゃんに旅行をプレゼントするというものです。
その話を聞いたY君は、室内のカレンダーをめくり、じっ…と見ていました。しばらくして『あみせんせい、けいろうのひって どこ?』と聞いてきました。興味を持ってくれたようです♪
私が「ここだよ」と伝えると、
『なんでオレンジ(祝日のため数字に色がついていました)なの?』
『このひにプレゼントわたすんだね』
『じぃじとばぁばに、おんせんりょこう いってあげるはなし』
と、質問したり、当日のことを想像したり楽しそうでした。それからYくんがカレンダーを見る日が増えたように思います。
一年のうち、様々な行事や祝日がありますが、つい日々の忙しさに、あまり意識しないで過ごしてしまう事があります。子どもに難しい話だろうかと考えながら話す事もありますが、子どもはしっかり聞き、学ぼうとする力があると感じました。何事も丁寧に伝え、子どもが興味を持ったら満足するまで付き合っていきたいなと思っています。
記事:佐藤
幼児クラスになると、いろいろな行事に参加する機会が増えて、その度に楽しいことや行事を行う意味を知ることが出来ます。乳児のクラスも参加はしますが、楽しいという経験を積んでいく段階なので、幼児クラスになってようやく、その意味を知り、次の年もまたその次の年も行事ができる事を楽しみにして参加していくことと思います。また、担任の保育士から話を聞くと、自分が関わることとして認識していけますね。
4歳児クラスの食育活動の様子、0歳児クラスのわらべうたで遊ぶエピソードです。
食育活動 栄養素についてのお話
9月7日 ぞう緑組(4歳児クラス)
9月に栄養士が「栄養素についてのお話」をしました。
子どもにもわかりやすいよう、栄養素の吸収を電車に例えます。栄養素は、イエロー・レッド・グリーンの栄養素マンに例えます。食べ物列車は、黄色・赤・緑の車両があるのですが、すべての車両に栄養素マンが乗らないと、電車が発車できないというストーリーです。好き嫌いせず、いろいろなものを食べると、体を元気に動かせると伝えます。
イエローは、ご飯やパン・麺など体のエネルギーになる食べ物
レッドは、お肉やお魚など、体の骨や肉となるもの
グリーンはからだの調子を整えてくれる野菜などです。
このお話を、子どもたちは興味津々な様子でしっかりと聞いていました。
これまでは、どの料理に何の食材が入っているか、さほど興味を持っていなかった子ども達でしたが、お話を聞いてからは
『今日はお魚がレッドだね!あとはお味噌汁にはネギが入っているし、にんじんもあるし、
グリーンもいっぱい!あとはご飯のイエロー!全部食べて体の中の食べ物電車、早く発車させなきゃー!』とお友達同士で料理一つ一つには何の食材が入っているか、楽しげにお話しながら食べるようになったのです★
そんな楽しい食事の時間となっていた子どもたちですが、中には苦手な食材がある子もいます。
お野菜が苦手なSくん 、野菜を食べられずにいてしょんぼり…
ぞう組では、それぞれのメニューを一口は頑張って食べてから、おかわりをしようねと勧めています。
他のものをおかわりしたいのに、お野菜を食べることが出来ず、ちょっぴり憂鬱そうでした。
そんな時にMちゃんが『Sくん、グリーンはさ、風邪ひかないようにしてくれるんだよ!』と一言声をかけます。
Sくんも「でも僕、お野菜にがてー…だけど一口食べる!」
Mちゃんの一言で挑戦する気持ちになったようでした。周りのお友達や保育者に見守られながら苦手な野菜を一口パクッ♪
保育者もそんなS君の姿に「ちゃんと食べようとして偉いね!なんでも食べたらSくんの体の中の食べ物電車も発車するね~★」と声をかけると、嬉しそうな笑みを浮かべ、自信に満ち溢れているようでした。
お料理の中の食材に関心をもったり、お友達と楽しくお話をしながら食べたりすると、とっても楽しい大切な時間になりますよね。保育者として忙しい日々ではありますが、食事の時間は子どもたちと会話をし、楽しい時間を過ごしたいと思います☆そして、苦手な食材にも挑戦しようとする子どもの姿は、大いに認めていきたいものです。
記事:林
4・5歳児クラスになると、健康や体のしくみについて、疑問を持つ子も出てきます。詳しい栄養素などの話になると、大人も知らないような難しい話になりますが、子どもたちがイメージしやすい汽車に置き換えてストーリーを作ることで、興味を持って聞いてくれました。
食育や保健の話を子どもたちに伝える時には、保育士だけでなく、栄養士や看護師とも話し合いを行い、わかりやすい説明の仕方や、興味の持ってもらえる方法を考え試行錯誤しています。
わらべうた
10月3日 ひよこ組(0歳児クラス)
ひよこ組では、わらべうたをたくさん歌っています。
「かれっこやいて」というわらべうたをうたっていたときのことです。このわらべうたは、手を魚のカレイに見立てて、途中手首を返しながら焼いてから食べるという、しぐさ遊びです。
手で遊ぶだけでなく、最近は布のおもちゃや、薄い積み木などをひっくり返しながら遊ぶこともあります。
Hちゃんが丸いフェルト生地の玩具を持っていた時のことです。私もそのフェルトを持ってきて「かれっこやいて」を歌いました。Hちゃんは、この遊びがとても上手です。歌うとさっそくフェルトをカレイに見立ててリズムに合わせて軽く叩きはじめました。歌詞の「♪とっくらきゃして」でフェルトをひっくり返し、最後は口のところへ持っていき、食べ真似をして遊びました。
それを見ていたNちゃん。
近くまで来たので、フェルトを渡してわらべうたを歌っていると、最初は見ているだけでしたが、しばらくすると、食べる真似をするところで「あむあむ」と言いながら、食べ真似をし、一緒に楽しむことが出来ました。
わらべうたを歌うと、歌っている保育者の方をじっと見つめたり、近づいて一緒にやってみたり、とても興味を持ってくれます。
今回のわらべうたには、手首を返したりする動作があり、楽しみながら手首・手先を使うことが出来ます。このような、遊びの中に入った動作が、生活動作の習得につながるわらべうたはたくさんあります。
遊びながら楽しく自然と成長を促せるわらべうたを、たくさん歌っていきたいと思います。
記事:山口
わらべうたは、胎児のときに聞いていた母親の心拍音と同じリズムで歌われています。“鼓動”を感じることで、胎児の頃と同じような安心や落着きを得られると言われています。また、音域の狭いわらべうたは、大人はもちろん、子どもにとっても覚えやすく馴染みやすいので、ときわぎ国領保育園では0歳児クラスから幼児クラスまで、年齢にあったわらべうた遊びを取り入れており、子どもたちも皆大好きです。
子どもは遊びの中で様々なことを学んで成長していきます。特に乳児のわらべうたは、うたう中で楽しみながら身体の発達を促したり、生活動作を身につけられる一つの手段として、良い方法であると考えています。伝承されるわらべうたは、地域や年代によって少しずつ変化したり、歌数もたくさんあるので、知っているわらべうたはもちろん、様々なわらべうたをうたって子どもと楽しんでみて下さい。
1つ目2つ目は、幼児・2歳クラスの日常の子どもたちの様子です。
3つ目は、幼児クラスの芋ほり遠足様子です。
病院ごっこ
10月22日 土曜日保育
ときわぎ国領保育園の土曜日の保育は、乳児も幼児も同じ部屋で一緒に遊ぶことが多いです。この日も、日中は園庭で一緒にかけっこや鬼ごっこをして遊び、夕方は室内で個々に好きな遊びをする時間を設けていました。
夕方、5歳児クラスのRちゃん・Tちゃんは二人で何をして遊ぶか相談し、病院ごっこをしようと決めていました。
そこで一つ問題が…
この日過ごしていた部屋は、1歳児クラスの部屋で、病院ごっこに必要な薬や体温計の玩具がありません。困った二人は、病院ごっこをやめようとしていたので、私が「ないなら作ってみたら?」と提案しました。
二人は「作り方わからないよ」「これ薬っぽくない」と言いながらも、私に相談しながら、少しずつ病院で使うものを作っていきました。
例えば、体温計は井型ブロックで、薬はお手玉で見立てていました。
準備が出来たので病院ごっこ、スタートです!
私は、受付役です。Rちゃんは医者。Tちゃんは看護師になりました。
私が「『カルテ』を書くと治療しやすいね」と提案すると、Tちゃんが「書きたい!」と言い、患者役の子の話を聞きながら、一生懸命文字を書いていました。
診察を終えると、入院する患者さんのお世話をしたり、カーテンを閉め電気を消して、夜の巡回もしたりしました。
この頃になると「お手玉じゃ薬に見えないよ」と言っていたRちゃんも、バンダナを包帯に見立てたり「これを枕にしたら?」とたくさんアイディアを出してくれていました。
園には、病院ごっこ用の玩具もありますが、その部屋にあるお手玉やブロックで何かに見立てたり、部屋を暗くし雰囲気を作るだけで遊びの幅は広がっていきます。子どもたちの発想を大切にするとともに、発想を展開できる様な関わり方をしていきたいです。
記事:杉木
ぞう組(3~5歳児クラス)の子どもたちは普段から、ごっこ遊びをして楽しんでいます。私たち保育者は、子ども達の豊かな発想や表現する楽しさを引き出せるような言葉がけを日々大切にしています。また、保育者から子どもたちに提案する時も、子どもたちが自分たちで考えて、楽しく遊べるように表現する機会を設けるよう心がけています。
大人が驚くような発想力や想像力を子どもたちは、たくさん持っていると感じます。日々の保育の中でごっこ遊びや制作活動、スポーツなど、さまざまは経験を通して子どもたちの発想力、想像力がより豊かになるよう関わっていきたいと思います。
いれて
10月25日 うさぎ組(2歳児クラス)
ある日の遊びの時のことです。
うさぎ組では日ごろから、外に出て園庭で遊ぶか、室内で遊ぶか、子どもが選べるようにしている時間を設けています。
普段は、気の合う友達と二人で、おままごとやブロックをしたり、とよく室内遊びを選んでいるMちゃんですが、その日は園庭に出てきていました。
園庭では、3人の子どもたちが家型の遊具で遊んでいました。
「牛乳がないから買ってくるよ」
『自転車に乗った方がいいね』
「じゃあ一緒に乗っていい?」
と、遊具を自転車に見立て買い物に行く真似をしたり、友達同士の会話を通して次々と遊びを展開していました。
Mちゃんは、遊びに入ろうと何度もそばまで駆け寄りますが、声をかけられない様子です。
私は、しばらく見守った後「Mちゃん、何して遊ぶ?」と聞いてみました。すると『一緒に遊びたいの』と気持ちを話してくれたので、一緒にお友達のもとへ行き、聞いてみることに…
Mちゃんは恥ずかしそうにして、うつむいていましたが傍で見守っていた私と目が合うと安心したのか、小さな声で『いれて』と言うことが出来ました!
遊んでいたEちゃんが「いいよ!」と答えてくれると嬉しそうな表情をし、一緒に遊び始めていました。
今までは、室内で遊ぶことが多かったMちゃんですが、今回は外へ出て遊ぶ環境が変わったことで、ほかの友達にも興味を持ち、一緒に遊びたいと思う気持ちが芽生えたのだと思います。子ども同士のやり取りに保育者がすぐに仲介に入らず様子を近くで見守ることで、自分の言葉で伝えることが出来ました。私もその姿を見て嬉しくなりました。
友達を意識していくこの時期に、好きな遊びを通して友達とのかかわりを深めていけるよう見守り、時には援助しながら、その気持ちを大切にしていきたいと思います。
記事:渡邊玲奈
2歳児くらいになると、ぐんと友達とのかかわりが増え“一緒に一つの遊びを楽しむ”時期になります。今回Mちゃんは自分でいつもと違う遊びを選び、保育者に見守られながら、自分の言葉で思いを伝えて友達の輪の中に入ることが出来ました。こうした経験を積み重ねていくことで、Mちゃんの中で人とのかかわりへの“自信”となり、友達への興味や関わりがより深まって行くと思います。子ども同士の関わりは時には仲介が難しいこともありますが、子どもの気持ちを大切にし、見守っていきたいと思います。
芋ほり&スイートポテト作り
11月2日 ぞう組(3~5歳クラス)
10月19日 4歳児クラスと5歳児クラスで、お芋掘りに出かけました。
出発前から「大きいお芋、たくさん掘るぞ!」とやる気満々の子ども達。
でも、畑につくと「掘れない~」「かたいよ~」とちょっと弱音。
保育者が掘りかたを伝えたり、少しお手伝いをすると見事掘ることが出来「掘れたぁ」「大きいね!」と友達同士で見せ合っていました。
10月26日、スイートポテト用にとっておいたお芋を、タライで洗いました。
11月2日 幼児のクラス全員でスイートポテト作りを行いました。
成形は、自分の好きな形にします。ハート、リボン、シンプルに丸、等々…
焼成は、厨房にお願いしました。
お昼寝の後のおやつの時間まで「早く食べたいなぁ!」と食べるのが待ち遠しい様子の子どもたちでした。
待ちに待ったおやつの時間!
「うわぁ~!」「ちゃんと焼けてる~!」と
自分の作ったスイートポテトを見て、目を輝かせていました。
「食べるのもったいなーい」と言う子どもも多くいましたが、一口食べると
「おいしい!!」といいぱくぱく食べていました。
自分たちの手で収穫した野菜で、調理をしたということもあってか、さつまいもが苦手な子も「おいしい!」と言い食べることが出来ました。
苦手な食材を食べるきっかけになったり、自分で収穫した野菜を、自分で調理する喜びを感じたり貴重な体験となっています。このような経験を通して、食材や料理に関心を持ってくれたら嬉しいです。
記事:根岸
自分たちが一生懸命収穫したお芋で作ったおやつは、いつも以上においしかったのではないでしょうか。野菜が苦手な子も、自分で収穫した野菜は頑張って一口食べてみるという姿をよく目にします。
ときわぎ国領保育園では、さつまいもの他にも、初夏には野菜を育てたり、冬のダイコン掘りのダイコンでたくわん漬けや切り干し大根を作ったりしています。栽培、収穫から子どもたちが直接食材に触れ、調理にも関わり、その変化を学びながら楽しく味わう。そんな経験を大切にしたいと思っています。
一つ目は、1歳児クラスの秋のお散歩の様子です
二つ目は、延長保育にかかる子どもとお話作りをしているスタッフの記事です
三つ目は、ときわぎ広場のクリスマスリース作りの様子です
秋の散歩
11月30日 りす組(1歳クラス)
この日はひんやりと寒い日だったのですが、お日様が出て良い天気だったので、お散歩に出かけました。散歩先は、保育園から子どもの足で15分くらいの場所にある広場です。広場の周りには、背の高い木が植わっており大きな落ち葉がいっぱいありました。
広場に付いた後、持って行ったしゃぼん玉で遊んでいましたが、しばらくするとHくんが、広場の隅にたまった落ち葉のところへ行き、足で落ち葉をかき分けて歩き始めました。
その様子を見たSくんは、高く足を上げ落ち葉をワッシャワシャと嬉しそうに踏みつけ、音を楽しむようにし始めました。そのあとは、次々と他の子どもたちも落ち葉遊びに夢中になりました。
Rくんは、落ち葉を布団に見立てて「おふとん」と言いながら寝転がり「おふとん かけよ~」と言いながら落ち葉を体にかけ嬉しそうにしたり…
Mくんが、落ち葉を品物に見立てて「どうぞ!」とお店屋さんごっこを始めると、Sちゃんが「くださーい」とお買い物にきたり♬
また、落ち葉をたくさんつかみ「それ~っ」と言いながら、お友達や保育者とかけ合いっこもしました。落ち葉がかかると「きゃーっ」と言いながらも、すぐさま足元の落ち葉を集め「まけないぞー」かけ返していました。みんな落ち葉を体いっぱいにつけて、笑顔いっぱい賑やかに楽しみました。
そんな中一方では、Yくん。落ち葉を集めてその上に座り、自分の足に落ち葉をかけていました。するとMちゃんも隣に座り同じように落ち葉を足にかけ、嬉しそうに顔を見合わせていました。言葉はなく表情だけで会話していた二人の様子は、こちらも心がホッコリしました。
保育者が遊びの手本を示さなくても、子ども達が自分からどんどん遊びを生み出し楽しむ姿はすごいなと感じました。
記事:北川
自然の中には、子どもたちが興味を持つ大好きなものが沢山あります。
同じ葉っぱや木の実でも、お料理ごっこに見立てて遊ぶ子もいれば、投げたり破ったり割ったりして楽しむ子も居ます。
いわば自然物は子どもたちにとって最高のおもちゃ!豊かな感性や想像、発見、自然の中で得られるものはたくさんありますよね。大人が手本を示さずとも、子ども自身が自然と触れ合う中でいろいろなことを感じ、どんどん新たな遊びを生み出していったのでしょう。
お話作り
ぞう組(3~5歳クラス)
ときわぎ国領保育園は、夕方6時~8時の延長保育の時間帯は、保育士が当番制で担当していますので、乳児の担任が夕方幼児クラスに入ることもあります。
私は、3年目の保育士で1歳児クラスの担任です。
私が1年目の新人のころ、延長保育の当番で幼児クラスに入ると、よく紙芝居を読んでいました。その紙芝居は、私には初めてでも、子どもたちは何回も読んだことのあるお話です。話の展開もわかってしまっているためでしょうか、あまり熱中している様子はなく「次は○○が出てくるんでしょ」と続きをいう子もいます。
絵本や紙芝居を、繰り返し読むことは悪いことではないと思います。続きがわかっても「次はこれが出てくるな」と対話を楽しんだり、お話の楽しさをじっくり味わうことが出来きます。
でも、子どもたちが話の続きはなんだろう?どんな結末なんだろうと期待に胸を膨らませる話が出来たら良いなと思い、楽しめるお話を子どもたちと一緒に作ろうと思い立ちました。
これまでにいろいろなお話をしてきましたが、今回は10月に話したお話を、少しご紹介したいと思います。
少し長文になりますが、お話のやり取りは、PDFからご覧ください。
お話の中で保育者の問いかけに答えるのは特定の数名の子ですが、いつも話始めると10~15人ほど集まっています。
私がお話を一緒に作る上で大切にしていることは…
*難しい言葉の表現のところは、ジェスチャーを用いて視覚的にもわかりやすくする
*子どもの発想を大切にしたいので、問いかけて答えが出るまで、じっくり待つ。また、こちらの問いかけに複数の子が手を挙げることもありますが、全員が答えるまで指名し、どの答えにも反応を返す。
*「殺しちゃった」といった残酷な言葉は保育者が訂正し、別な表現を伝える
*お話とは関係のない発言があった場合も、一つの発想として捉え、肯定的に受け止める
*ワクワクする、ちょっと怖い、だけでなく話に意味を持たせたいので、結末で何を伝えたいのか明確にしておく
お話をしていると、子ども達の発想や連想する力にいつも驚きます。
"ハロウィン"という単語から、ゾンビや吸血鬼といったモンスターを連想しましたし、
"畑"からは、野菜を連想し様々な野菜の名を挙げていました。
発想力では、「変な人がいた」「お金があるからお買いものした?」とたごさく君がするかもしれない行動などを発言してくれました。結末は伝えたい事をあらかじめ決めておきますが、話の展開や流れは子どもたちの発想と連想する力頼みです。話の流れは私もわからないので、続きはなんだろうと私もワクワクしています。
こんなこと知っているんだ!大人の私にはそんな発想なかったな~すごい!とやり取りを通していつも感じます。だから、私はお話作りを通して子ども達と言葉のやり取りをすることが楽しいのです!
「どうなったと思う?」とお子さんに振ってみてください。思いもよらない答えが返ってくるかもしれませんね♬
記事:杉木
子ども達の創造力、想像力はどこから来るのでしょう?いつも読んでいるお話の中でしょうか?それとも自分の心の中にしまっている扉の中でしょうか?
いつも大人が考えもしない答えをどの子も持っていて、それを引き出してあげるのも保育者の仕事です。言葉であったり、ジェスチャーだったり、体験でかもしれません。
また、もしそのお話の中に自分の名前が出てきたら聞いているその子は冒険の主人公になるのかもしれません。子ども達の色々な言葉を拾ってお話を作るのは、その保育者にしかできない、世界に一つの物語ができそうですね。
ときわぎ広場 クリスマスリース作り
12月14日(水) 全クラス
12月14日、17:00~18:30の時間で"ときわぎ広場"を開きました。
ときわぎ広場とは、月に1回程度のペースで施設内のホールを利用して開きます。夕方のお迎えの後おうちの方と一緒に工作をしたり、からだを動かす遊びをしたりしながら、親子で楽しめる場、保護者同士、保護者と職員の交流の場となるよう企画しています。
今回のテーマは、毎年大人気の「クリスマスリース作り」です。
職員がこの日の為に10月ごろより野山や公園などから集めてきた、木の実や蔦を利用して作ります。
一番初めにもとになるリースの大きさを決めます。
そこにまつぼっくり、モミジバフウ、クルミ、椿の実や殻…
その他には、ナンテン、ツルウメモドキなどの赤い実や、
オキナワスズメウリ、フウセンカズラといった緑の実などを、
各自で選び親子で思い思いのリースに仕上げていきます。
グル―ガン6個をフル活用し、お迎えの後のお楽しみタイムです。
「どれにする?」「こっちは?」「ちょっと押さえていて」など、会話も弾みます。
保育士もアシスタント役で参加します。
完成して「おうちに帰ったら飾ろうね!!」と笑顔で帰っていく姿を見るとうれしくなる私たちです。
記事:中村
ときわぎ国領保育園には、木の実博士の保育士がいます♪秋になると、近くの公園や野山から、または足を延ばした地方から、いろいろな木の実を持ってきては紹介してくれます。木の実の話になると、目が輝いているスタッフです!私も、毎年少しずつ覚え、今ではいろいろな木の実を見分けることが出来るようになりました。
子どもたちの中にも「これムクロジュ!」と、いろいろ覚えた子どもたちもいます。自分の好きな分野があり、詳しい知識を持った大人のキラキラした表情は、子どもにとっても影響があるように思います☆
今月は2つのエピソードです♬異年齢保育についてと0歳児クラスの食事の様子です。
異年齢交流
1月 ぞう青組(5歳児クラス)
ときわぎ国領保育園は、0~2歳児クラスまで年齢別保育を行い1クラス10名で生活します。
3・4・5歳になると異年齢保育になり、ひとクラス33名(ぞう組)で一緒に生活しています。
以前5月号の保育日記で、異年齢クラスのぞう組に入ったばかりの3歳児さんのエピソードをお伝えしましたが、今回は5歳児さんのエピソードです。
異年齢児がおなじ保育室で生活をする中で、年上の子が年下の子のお世話をしてくれたり、遊びの中で年齢にかかわらずいろんな友達と関わって遊んだりしてほしいと考えて、毎月のねらいや週の計画などを決立てています。
異年齢児のかかわりを増やすきっかけとして、散歩の歩くペアを決めています。一緒に散歩へ出かける際には、毎回決まったペアで手を繋いで歩きます。3歳児と5歳児、4歳児同士でペアを組みます。
年下の子が困っていると、保育者がペアの子に声をかけ、助けてあげてほしいと伝えます。4月当初にペアを決めたころは、保育者が声をかけたときにはお世話をしてくれるのですが、それ以外ではなかなか関わる様子が見られませんでした。
散歩で手を繋いで歩いている途中も会話があまりなく、年齢間の壁のようなものがあるようでした。
ですが4月から半年以上が経った最近では、散歩へ行く準備のときには、ペアの子が帽子をかぶれず困っていると、絡まっているゴムを直してあげたり、
裏返しになった上着を直して、着るのを手伝ってあげたりと、保育者が声をかけなくても、自然と年上の子は年下の子を手伝ったり、助けたりしてくれるようになりました。
4月から、異年齢同士のかかわりの変化を見てきて、信頼関係があってこそお世話をしたり、思いやりをもって困っている友達に声をかけたりできるようになるものだということを実感しました。
記事:根岸
ぞう組(3・4・5歳児クラス)に上がる前は、自分たちと同じ年齢の子と生活をすることが多い子どもたち。そのため、興味・関心を持ちつつも、どのように年下年上の子と関わってよいのかわからずにいる子も多いのだと思います。
私たちは、きっかけを作ることはできても、自ら考え行動するのは子ども自身です。このエピソードを聞き、子どもたちの心、考え方が成長していると感じとても嬉しく思います。年長クラスは間もなく卒園。残りわずかですが、年下の子のお世話をよろしくお願いします♪
0歳児クラスの食事
1月 ひよこ組(0歳児クラス)
0歳児クラスでは、一人一人の成長に合わせたペースで離乳食を進めるようにしています。
ときわぎ国領保育園の離乳食は、4段階あります。
ごっくん期:ペースト食
もぐもぐ期:みじん切り 舌でつぶせる固さ
かみかみ期:サイコロ状 スティック野菜など 歯茎でかめる固さ
幼児食準備期:大人と同じ時間の食事 少し柔らかめ
離乳食前半のごっくん期~かみかみ期の子はベビーラックに座り食事をします。保育者と楽しい雰囲気の中で食事を味わったり、見たり、触れたりして、食事に興味を持てるよう関わります。
幼児食準備期からは、足が床に着く椅子に、ほかの友達と隣り合わせに座って食事をします。エプロンを自分でつけたり、食事前後の挨拶もします。また楽しい食事の雰囲気を大切にしながらも、スプーンやコップを正しく持てるように保育者が見本を示しながら伝え、自分で食事を食べられるように援助をしています。
最近、離乳食の段階が進み、ベビーラックから椅子に座って食べるようになったAちゃんは、自分より月齢の高い子達と一緒に食事を摂ることになりました。
隣にいる友達を見て、真似をしておしぼりで手を拭いたり、食事をスプーンですくって口へ運んだり、以前は難しかったことが、どんどんできるようになっています。
私たちも、本人のペースや意欲を尊重しつつも、食事に飽きてしまう前におなかが満足できるよう、介助用のスプーンで、さり気なく口に運びお手伝いをします。食事の時間が、子どもにとって楽しい時間となるよう、優しい声掛けや「自分でできた」という達成感を大切にしています。
Aちゃんは高月齢児と一緒に食事を摂ることで、刺激を受けている様子が感じられました。今は保育者に手伝ってもらいながら、食事を摂る子が多いですが、成長をして一人で食べられる姿を見るのが楽しみです!
記事:渡辺紗季
食べることが大好きで、とても意欲的なAちゃんならではの姿が紹介されています。
母乳や哺乳瓶から飲むミルクですくすくと大きくなっている段階から、離乳食、幼児食へと進む中で、食事のマナーや、食具の扱い方、好き嫌い、「おいしい」「おかわり」「すっぱい」等の言葉の得とく…様々なことを経験し学んでいくことができます。
食事の時間は、保育園生活の中でも大事な時間であり、私たち保育者は子どもたちの自立を促す援助方法や環境設定を考え、保育しています。細かなことかもしれませんが、一つ一つの行為を丁寧に、毎日繰り返すことが子どもたちの習慣となり「一人で出来た」という自立につながっています。
Aちゃんは日々の食事の習慣が身について自分でできることが増え、周りのお友達の興味を示す余裕や、刺激を受けて行動する姿が見られるようになったのでしょう。「自分でやりたい」時と、まだまだ甘えて「やってほしい」という時と同じくらいの欲求がある年齢です。子どもの想いを受け止めながらその場に合わせた援助を行い、一歩ずつ大人に近づいてい行く子ども達を見守っていきたいと考えています。
一つ目の記事は、ぞう赤組(3歳児クラス)さんの進級前の取り組みについてです。
二つ目は、1歳児クラスの喧嘩の様子について、微笑ましいエピソードです。
三つ目は、冬の自然との触れ合いです。
公園へいっしょに行こう!
1月17日 うさぎ・ぞう赤組(2・3歳児クラス)
ときわぎ国領保育園の3・4・5歳児は異年齢保育をしており、ひとクラス33名で一緒に過ごしています。3歳児をぞう赤組、4歳児をぞう緑組、5歳児をぞう青組としています。
進級まであとわずかになってきました。
ぞう組さんで一番下の学年だったぞう赤組は、少しずつ子どもたちが進級に対して意識が持てるように、一つ下の学年のうさぎ組さんと一緒に活動する時間を取り入れています。
1月17日に、近くの公園へ一緒に行った時のことです。一緒に散歩するのは2回目です。日程の関係上、なかなか一緒に散歩に行ける機会を持てず、前回から約1か月ぶりでした。前回から時間がたっているので、一緒に行った子を忘れてしまっているのではないかと思っていました。
散歩に行く日、ぞう赤組の子どもたちに、うさぎ組と散歩へ行くことを伝え以前手を繋いだ子をおぼえているかを聞いてみました。すると…
「僕はMちゃんだよ」
「私はNくん」
とほとんどの子が覚えていました。さらにうさぎ組の子どもたちも同様に覚えており、
「今日は赤組さんと散歩に行くんだよね!」と嬉しそうにしていました。
出発前、ぞう赤組の子どもたちに、みんなはお兄さんお姉さんであることを伝えました。すると、自分の手を繋ぐ子のそばに行き「行こう!」と優しく声をかける子ども達の姿がありました♬
公園までの道のりでも、道路を普段年上の子がやってくれるように、車道側を自然に選んで歩いてくれていました。とはいえ、まだまだ4歳のぞう赤組さん、周囲のものが気になり道中集中し続けて歩くことは難しい様子でしたが、手を繋いでいるのがうさぎ組さんの子であることを伝えると、ハッとして歩き方をただす子もいました!
目的地の公園では、各々の遊びに集中していて、ほとんど関わりは見られなかったのですが、園に帰ると「たのしかったね!」「またうさぎ組さんと散歩に行くの?」と嬉しそうに言っていました。
私が、思っている以上に子どもたちが成長していること、そして進級を楽しみにしていることが感じられ嬉しくなりました。少しずつ進級することに対してイメージが持てるよう、一緒に活動する機会を取り入れていきたいと思います。
記事:佐藤
0.1.2歳児クラスは他クラスとの異年齢交流を日中はあまり行わずに生活していますが、この時期になると2歳児クラス(うさぎ組)の子は、年上の子や年下の子と関わることに、より興味を抱いて意欲的にお話したり一緒に遊ぶ姿が出てきます。このエピソードは、普段なかなか関わりうことのなかった年上の子たちと散歩に行ったことが、うさぎ組の子どもたちにとっても、新鮮でワクワクうれしい経験です。赤組さんの姿を見て、子どもたちそれぞれが様々な事を感じ成長につながっているように感じます。進級まであと少しになりました。赤組さんとの交流をこれからも楽しめるよう、子ども同士のかかわりを温かく見守りたいと思います。
けんか
1月23日 りす組(1歳児クラス)
1歳児クラスりす組のSちゃんとYちゃんは,一緒にままごとをしたり、散歩でペアになって手を繋いだり、とても仲良しです。その日も二人でままごとをしていました。
しかし、遊んでいるうち、玩具の取り合いになり二人とも泣き出してしまいました。
それまでの様子を側で見ていた私は、お互いの“玩具を使いたかった”という気持ちを受け止めながら二人を見守っていました。
すると、それまで泣いていたSちゃんがピタッと泣きやみ、
「Yちゃん、けんかは やめよ ごめんね」と言いました。
それを聞いたYちゃんも泣き止み、
「ごめんね あそぼ」と言い、再び二人仲良く遊び始めました。
これまでの二人は、お互いに“自分が使いたい!”と主張し続けて自分たちで折り合いをつけられることはなかったため、その姿に驚き感動しました。
相手の子が泣いている姿を見て、二人とも子どもなりに何かを感じ、それが「ごめんね」という言葉につながったのだと思います。
玩具や場所の取り合い等を仲介するとき「かして」「どうぞ」と、大人が見本を示しながら、やり取りを伝える様にしています。でも時には、子ども自身の力を信じて気持ちを受け止めつつ見守ることも、大切な援助だと二人の姿から改めて学びました。
記事:榎本
1歳児クラスになると自分が使いたいという気持ちを強く表現します。ましてや一緒に使う等という事は、なかなか難しいです。でも相手を見たら泣いていたという事に気づき、自分のせいかなと感じる余裕も出てくるのが、2歳児に近づく子どもたちです。保育者は、気持ちを受け止め共感し、見本を示すことも大切ですが、何も言わずにどちらの立場も尊重し、子どもたちを信じて見守るという援助をすることもあります。両方とも、子どもたちの心に寄り添う援助です。
冬の自然
2月9日 ぞう組(3~5歳児クラス)
この日は薄曇りで、冷たい風が吹く寒い日だったのですが、ぞう組全員で保育園の近くにある公園に、散歩に行きました。
5歳児クラスの青組は、ポケット自然図鑑を持っていきました。
Tちゃんは出発前、図鑑を見て「サクラの芽をみたい」と意気込んでいました。
公園に着くと、子どもたちは遊ぶ前に少し準備体操をします。
さて、遊び始めた子どもの様子を見ていると、ある子達が木の枝を集め、風を避けるように植え込みの間で遊んでいました。「何をしているの?」と聞くと、おままごととのこと☆
子どもの観察力はすごいものです。大人が気づかないような自然の変化にいち早く気づき、私たち大人に教えてくれます。今でも寒い日の朝は、霜柱を見つけると「しもばしらだー‼」と喜び、踏んで楽しむ子どもたちですが、この日は冬芽を発見し、木が春に向けて準備をしている様子を感じることが出来たのではないでしょうか。今回見つけたこの芽の数々が、花や草になっていくのも、子どもたちにとって、また楽しみの一つになることと思います☆
救急シミュレーション研修
2月11日 職員
毎年、2月のおゆうぎ会の後、職員全員で『救急シミュレーション研修』を行っています。
日ごろから、大きなけがなどを起こさないよう、情報を共有し合ったり、事故が起きた際には原因を分析し対策を考えています。
それでも、予期しきれないことが起きたり、急な体調の変化が起きたりする可能性はあります。そういった時、子どもの安全を確保しながら、迅速な処置がとれるよう、職員でシミュレーションを通して、実際に体を動かし学んでいます。
毎年取り組む事例を変えながら行っています。
(あくまでも想定です)
今まででは、
・夏のプール遊び中おぼれる
・遊具から落ちた子どもが動かない
・公園に行く散歩途中、自転車と接触する
考えるだけで、恐ろしい事例ですが、救命のためにも迅速に動く事を学びます。
緊急時には、救命処置のほか、救急隊要請、ほかの園児の安全確保、救援要請、場合によっては加害者の対応など優先順位を考えながら動きます。
今年は、以下の2つの事例に取り組むことしました。
・散歩中の交通事故
公園に向かって歩いている列に、車が突っ込んできた設定です。ニュースでも見たことのある事故です。
・土曜日のアレルギー症状発症
土曜日は、普段より職員が少ないので、少ない職員配置でいかに効率的に動くべきか検証します。
シミュレーションの演技ですが、本当に起きたことをイメージし真剣に取り組みます。
「○○くんが、倒れています!」
「反応がありません!救急車呼びます」
「ほかのみんなは、こっちにこようね」
その場にいるスタッフは自分のやるべきことを分担し動きます。
消防署役は園長です。実際のように携帯電話で、正しく場所や状況を伝える練習をします。
反応がない場合は、胸骨圧迫、人工呼吸を絶え間なく続け、救急隊が来るのを待ちます。
救急隊は東京の場合到着まで平均7分と聞くので、実際の時間も体験します。
2つ目のアレルギー症状発症事例については、演じるスタッフの配役をシミュレーションの直前に伝えます。演じるスタッフの緊張感は、実際に近いものになるのではないかと思います。
シミュレーションを終えると、全員で振り返りを行います。
・外出時の現在地確認、場所の説明は日ごろから確認しておこう
・報告、連絡、指示の重要性を認識した
・この場合の職員配置は、○名のほうがよかった
配役を体験したスタッフの感想や、見ていた職員から意見を出してもらいます。
初めてシミュレーションを見学した1年目の職員は「緊迫感を感じた。自分はどこまで動けるかイメージした。」と言葉がありました。
急変時のシチュエーションは様々になりますが、急変した子どもも、ほかの子どもたちも安全に保育ができるよう、私達は常に考えていかないといけないと思っています。
記事:望月
年に一度毎年行われている救急シュミレーション研修は、何度参加しても緊張します。それだけ緊迫感があります。ほかの職員がシュミレーションを演じるのを見て、“自分だったらどう動くか”、“咄嗟の判断ができるのか”を全職員が真剣に考え取り組んでいます。この研修を通して緊急時の対応を学ぶことは勿論ですが、“命を預かる仕事”ということを改めて強く認識し、こうした状況や事故を起こさないようにするにはどうしたらよいのかを考え学ぶ機会になっています。
3月はエピソード二つです。
・4月で保育園の最年長クラスになるぞう緑組さん「進級準備」
・0歳児クラスの子も、この1年で心身ともにとても成長しました「0歳児の成長」
進級準備
3月 ぞう緑組(4歳児クラス)
今年度も残すところ、あとわずかとなりました。
ぞう組(3・4・5歳児)の子どもたちは、もうすぐ1つ大きなクラス(年長さんは小学一年生)になることに期待を抱いているようです☆
現在4歳児クラスの緑組の子どもたちは、来年度はとうとう最年長クラスの青組になります。
「青組になったら、お当番とか、お誕生会の司会やるの楽しみだな~」
「早くお泊り保育したい!」
と来年度の行事等を今から楽しみにする様子が伝わってきます。
しかし、自分達が年長児になるという事は、今まで仲良く遊んでいた、今の青組のお友達が卒園するという事。お別れの時が近づいています。ぞう組は3・4・5歳児からなる異年齢クラスです。毎日同じ保育室で過ごし、一緒に遊んだり、時には喧嘩したり、青組のお友達からいろんなことを教えてもらいました。2年間同じクラスとして過ごしてきたので、青組さんとはたくさんの思い出がある子どもたちです。
卒園式では、ぞう組の在園児から手紙(絵)のプレゼントを渡します。
卒園式に向けて、手紙を制作する時間を作りました。
「今までいっぱい青組さんと遊んだよね。青組さんがもらったら喜んでくれるように、心を込めて描いてほしいな」と制作前にみんなに伝えました。すると、青組の子と自分が一緒に遊ぶ絵を描いたり「ありがとう」「またあそぼう」とメッセージを添えたりと、各々が丁寧に手紙を書きあげていました☆
手紙を書いているときには「青組さんいなくなっちゃうのさびしいね」と青組との別れを悲しむ声も聞かれました。
そして先日の3月18日には卒園式を迎え、無事自分たちが書いたお手紙を青組さんに手渡すことが出来ました。青組さん、今までいっぱい一緒に遊んでくれてありがとう!
そして次は自分たちが年長児クラス。
今の青組さんが引っ張ってくれたように、自分達も年下の子に優しくしたり、引っ張っていかなきゃ、という気持ちが生まれているようです。
年下の子が困っていると「どうしたの?大丈夫?」と気にかけてあげたり、年下の子と鬼ごっこするときには優しく「ルールは○○ね!それでいい?」とリードしながら遊んだりする姿が増えてきました。
年長クラスは保育園の中で一番大きいクラスとなり、お当番やお誕生会の司会、お泊り保育など、特別なことがいっぱいです。
今はそこだけに期待を膨らませている子も居ます。しかし、自分達のことだけでなく、自分達より小さいクラスのことを気にかけたりリードしたりと、そういう姿や気持ちも育んでいければと思います。
緑組の子どもたちはみんな優しい子なので、きっと年長児になったら素敵なお姉さん、お兄さんになってくれるであろうと、来年度に向けて現在担任の私も期待を膨らませているところです☆
記事:林
今年度、私もぞう組の一員として一年間子どもたちと過ごしてきました。日々生活の中で、運動会やおゆうぎ会を通して、心も体も成長した姿が見られました。とてもうれしく感じています。
自然と小さい子を気にかけられるのは、3・4・5歳児が一緒に生活しているクラスならではの姿ではないでしょうか。記事にもあるように、年長さんは楽しいことが沢山ありますが、小さい子と関わる難しさや葛藤も増えていきます。一つ一つ乗り越え成長していくのを楽しみにしています!
0歳児の成長
3月9日 ひよこ組(0歳児クラス)
0歳児クラスのひよこ組さんですが、今の時期になると、ほとんどの子が歩行できるようになっています。遊びも、お手玉やチェーンを食べ物に見立てたおままごとや、玩具を電車や車に見立てて遊ぶなど遊びの幅も広がってきています。
K君が牛乳パックで作った箱の中に色々な玩具入れて、棚の上に並べて電車のように動かして遊んでいた時のことです。その様子を見ていたA君が、K君の玩具が欲しくなったようで、そろりと手を伸ばしました。
それにきづいたK君は「ダメー!」と怒りました。
するとA君は大泣きしてしまいました。
その様子に気が付いたNちゃん。A君のそばに来て、優しくA君の頭を撫でました。
次第にA君は泣き止み、気持ちを受け止めてもらいに、保育士のところに行くことが出来ました。
一方「ダメ!」と言ったK君も、泣きだしたA君の様子を見て、少しおろおろした様子でした。
K君も、A君の気持ちを感じたようでした。
ひよこ組の子も、相手の様子を意識したり、気持ち感じたり、思いやる気持ちが芽生えてきています。相手の気持ちを感じる経験をしながら、心も体も共に成長していくのでしょうね。
普段から「Aっちゃん♬」「Nっちゃん♪」と声を掛け合っている仲良しの二人です。二人のその姿を見て、私の心も温まりました☆
記事:松本
少しずつ他人と関わりを持とうとするこの時期。子どもたちは玩具や場所の取り合いがよく見られますが、大人が仲介したり、代弁したりすることで少しずつ、自分の思いを表現しようとする姿が見られます。
このエピソードでは、大人の対応を子ども達はよく見ているのだなぁと感じ取れます。子どもは大人を真似て育っていきます。子ども一人一人に丁寧に優しく関わることを、これからも大切にしていこうと思います。
平成29年度も4月から、保育日記☆更新していきます!
4月20日更新予定。ぜひご覧ください♪